借り本 [本]

さっそく。

• Paul J. Cohen, Set Theory and Continuum Hypothesis , W.A. Benjamin
  これでこの本を借りるのはたしか3度目だな。そんなんなら買えよ、って感じですが、この薄さこのタイプセットクオリティにあんま金は出せないですよねえ。
  
  
• John L. Bell, Boolean-Valued Model and Independence Proofs in Set Theory , Oxford
  ブール値モデルによるフォーシングの定式化としては、スタンダードと言ってもよい本なのではないでしょうか。ただ、最近はコーエンのオリジナル近い、順序構造を使った定式化がまた旬らしいですが。
  
  
• Nicolas Bourbaki, Théorie des ensembles , Hermann
  よっぽどブルバキはこっちに持ってこようかと思っていたんですが、図書館が何と『原論』をコンプで所蔵していることを発見し、取りやめ。で、位相空間の巻を借りてフィルタについてちょっと調べようかとも思ったんですが、ひさかたに1巻目を読みたくなったので、とりあえず。
  
  
• Jean-Louis Krivine, Théorie axiomatique des ensembles , PUF
  機会があれば読みたいと思っていたクセジュの1冊が、何食わぬ顔でありました。内容は、タイトルどおり公理的集合論の解説というイントロダクトリなものから、構成的集合、およびGCHの相対的無矛盾性といった、ややアドヴァンストな（とはいえ、今となっては学部でも教えられているような）レベルまでコンパクトにまとめられていて、なかなかいいのでは。1969年に刊行されてるのにいまだ翻訳がないというのは、クセジュの翻訳を独占的に出している出版社の性格に拠るのでしょうかね。
  
  

で、院生は学期中借り出しOKと聞いていたので、ヨユーだな、と思っていたら、まだ通常貸し出し期間ではないらしく、2週間後にいったん返さなければならないらしい。めんどいなあ。