買い本 [本]

軽く。

• Alain Badiou, Gilles Deleuze , Hachette
  「これは、ドゥルーズに対するわたしの非関係という、奇妙な歴史についての本である」という有名な文言で始まるバディウのドゥルーズ論。ずいぶん前に翻訳も出ているし、あまつさえおれは原書も持っているはずなのだが、このたびポッシュ版が出たので、それを機に、ドゥルーズはバディウの言うように、ほんとうに「多」の哲学者ではなく、「一」の哲学者であるのか、というメインポイントに主眼をおきつつ、読みなおしてみようかと。
  
  
• Gerald L. Bruns, Maurice Blanchot , John Hopkins Univ.
  ブランショというのは、めっぽう気になる書き手ながら、よく分からない書き手でもある（というか、よく分からないからこそ、気になる）。そういう場合、まずなすべきことは、虚心にそのテクストを読むこと、なのではあるが、そういう書き手を扱った本を見つけると、つい買ってしまう。この本は、「哲学の拒否」という副題を持ち、けっこう綿密にブランショのテクストを読むことに専心してそうなので、ありがたそうだ。ブランショがらみの本では、つい最近出たこれも気になる。

それにしても、じっさい本屋に行っても、「これは気になる」というものに出くわさないな。