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国民文庫で思い出した。
[本]
高校生のころの愛読書はエンゲルスの『反デューリング論』で、学校の行き帰りによく読んでいた。
ちょうおもしろいので、ぜひ。
ちなみに、国民文庫版『反デューリング論』を読んでいたがゆえにモテたという覚えはいっさいありません。
ちょうおもしろいので、ぜひ。
ちなみに、国民文庫版『反デューリング論』を読んでいたがゆえにモテたという覚えはいっさいありません。
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かりにもし、自分が女性かつヘテロセクシャルだった場合、どういう本を男子が読んでいたらグッとくるかということを自分内会議した結果、『ひとりひとりの人』が選ばれたことをご報告申し上げます。
だいたいにおいて、本ってのはほんとうに「モテアイテム」として機能するもんなんですかね。
いや、そういう場合も存在しはするのでしょうけど、どれほどの一般性があるのか、と。
いや、そういう場合も存在しはするのでしょうけど、どれほどの一般性があるのか、と。
じっさいに書目があげられているものは一件もなかったので誰かはよ。
さっきの紀伊国屋書店渋谷店の「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」フェアをめぐる記事は、RSSフィードにあがってきたニュースサイトの記事をざっと読んだだけで書いたので、その詳細についてはほとんど知らず、「それじゃああんまりだな」という思いもあり、さらにちょっと調べてみた。
すると、各種ニュースサイトにまとめられた反応を見るかぎり、「べつにモテたくて本を読んでるわけじゃねーよ」というものが多いように見える。うんうん、あなたはたしかに「モテたい」という意識で本を読んでるわけではないでしょう。でも、「モテるための道具」として本を携行する層だってたぶん存在する。そして、このフェアはおそらく「本をモテの道具として携行する」ような層に向けられていたわけで、たしかに、このフェアのポップに見え隠れする「女子=本をモテの道具として携行」という一般化は端的にあやまりで、ゆえに、その言明があやまりである以上、それは批判の対象になっても仕方はないと思われるいっぽう、そういう荒唐無稽な一般化にいちいち突っかかるというのもどうかとも思われ(だいいち、そうした「荒唐無稽な一般化」というのは世にあふれており、そして、そのような一般化に進んで同化していくのは「一般化される側」であるようにも思われるので、ほんとうにオルグするべきは、かようなフェアを企画した「男子」の側ではなく、「こういう本を持ってればモテるんだ!」とうかつにも思ってしまう「女子」であるようにも思う)、感想としてはやはり、「益体もねえことに怒ってんなあ。その怒りのパワーをもっとちがうところ(具体的に言えば女性誌のモテ煽り記事とか)に向ければ?」というところに帰着してしまうわけです。
というか、このフェアにふれて真に怒ってしかるべきは、東野圭吾と村上春樹の両氏ではないでしょうか。
すると、各種ニュースサイトにまとめられた反応を見るかぎり、「べつにモテたくて本を読んでるわけじゃねーよ」というものが多いように見える。うんうん、あなたはたしかに「モテたい」という意識で本を読んでるわけではないでしょう。でも、「モテるための道具」として本を携行する層だってたぶん存在する。そして、このフェアはおそらく「本をモテの道具として携行する」ような層に向けられていたわけで、たしかに、このフェアのポップに見え隠れする「女子=本をモテの道具として携行」という一般化は端的にあやまりで、ゆえに、その言明があやまりである以上、それは批判の対象になっても仕方はないと思われるいっぽう、そういう荒唐無稽な一般化にいちいち突っかかるというのもどうかとも思われ(だいいち、そうした「荒唐無稽な一般化」というのは世にあふれており、そして、そのような一般化に進んで同化していくのは「一般化される側」であるようにも思われるので、ほんとうにオルグするべきは、かようなフェアを企画した「男子」の側ではなく、「こういう本を持ってればモテるんだ!」とうかつにも思ってしまう「女子」であるようにも思う)、感想としてはやはり、「益体もねえことに怒ってんなあ。その怒りのパワーをもっとちがうところ(具体的に言えば女性誌のモテ煽り記事とか)に向ければ?」というところに帰着してしまうわけです。
というか、このフェアにふれて真に怒ってしかるべきは、東野圭吾と村上春樹の両氏ではないでしょうか。
ぼくは努力がきらいだ。でも、ときに、努力ぎらいが昂じて、ある努力を避けるため「ふつうに努力をしておいたほうがよっぽど楽だった」というぐらいのリソースを割いてしまうことがある。ばかだなあと思う。
今年の目標(追加分)
[雑]
ふと気づけば、今年に入ってから毎日ブログを更新しているので、できるだけ頻繁に更新したいな、と思いました。
そもそも、毎日毎時毎分毎秒、「何かしら」は感じたり思ったり考えたりしているわけで、でも、そうした感じられたこと思われたこと考えられたことはいともかんたんに忘れ去られてしまい、さりとて「忘れ去られるようなことはその程度のこと」と達観を決めこむほどの境位にいたっていない身としては、「何かを感じたり思ったり考えていたりした、あれは何だったんだっけ」と忘れようにも思い出せないむず痒さに煩悶することが多々あるので、感じたこと思ったこと考えたことは極力記録しておいたほうがよい、とも思うので。
それなら、Twitter といううってつけの場があるではないかと言われるであろうことは想像にかたくなく、じじつ、ぼく自身もそのように思いもするのだけど、Twitter のリプライやリツイートやフェイバリットやらの機構で張りめぐらされる「可視化された関係性の網の目」のようなところに、ごく些細な、犬も食わない、平平凡凡な、誰に向けられたわけでも、そして誰かに読まれることを前提にしたわけでもない感じられたこと思われたこと考えられたことを投げこむのは「何かちがうなあ」と感じられる。だから、トラックバックというものはすでに過去の遺物となって久しく、コメント欄はあれどほとんど誰も書きこむことはない、誰かが見ているのかも茫として知れぬブログという形式が打ってつけと思われるのです。
そもそも、毎日毎時毎分毎秒、「何かしら」は感じたり思ったり考えたりしているわけで、でも、そうした感じられたこと思われたこと考えられたことはいともかんたんに忘れ去られてしまい、さりとて「忘れ去られるようなことはその程度のこと」と達観を決めこむほどの境位にいたっていない身としては、「何かを感じたり思ったり考えていたりした、あれは何だったんだっけ」と忘れようにも思い出せないむず痒さに煩悶することが多々あるので、感じたこと思ったこと考えたことは極力記録しておいたほうがよい、とも思うので。
それなら、Twitter といううってつけの場があるではないかと言われるであろうことは想像にかたくなく、じじつ、ぼく自身もそのように思いもするのだけど、Twitter のリプライやリツイートやフェイバリットやらの機構で張りめぐらされる「可視化された関係性の網の目」のようなところに、ごく些細な、犬も食わない、平平凡凡な、誰に向けられたわけでも、そして誰かに読まれることを前提にしたわけでもない感じられたこと思われたこと考えられたことを投げこむのは「何かちがうなあ」と感じられる。だから、トラックバックというものはすでに過去の遺物となって久しく、コメント欄はあれどほとんど誰も書きこむことはない、誰かが見ているのかも茫として知れぬブログという形式が打ってつけと思われるのです。
たぶん、いっしゅん「え」という表情を浮かべたのち、力なく笑いながら「なりたいならなればいいよ」と言うと思う。
なんでも、紀伊国屋書店渋谷店が「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」と銘打ったフェアをやったところ非難ごうごうの沙汰となりそのフェアは速攻中止になったということで、それを聞いたとき、「そんなん、男の衒学的顕示欲の発露に過ぎないことはあきらかだし、そういう顕示欲の発露なんて鼻で笑ってやり過ごせばいいわけで、中止に追いこむまでやいのやいの言わなくてもいいんじゃない?」とさいしょは思ったんですが、そもそもこれ、「女は本を読まない」ってことが前提となっていたんですね。まあ、「女は本を読まない」ってのは事実だと思うんですが(ただ、女が本を読まないのと同程度、もしくはそれ以上に男だって本を読まないし、だいたい、男であれ女であれ、いっぱんに人はあまり本なんて読まない)、それだけを前面に出しちゃうと「男は本を読み、女は本を読まない」という(まちがった)コノテーション、そして「本を読む男から本を読まない女へ」という「上から下へ」なインプリケーションを漂わせてしまい、そういう意味で「よくないな」と思いつつ、それでもやっぱり「フェアを中止に追いこむまでやいのやいの言うのは(あるいは、そうしたやいのやいのに屈してフェアを中止するのは)行きすぎなんじゃないか」とぼくは思います。
だいたい、「女は(あるいは、男は)本を読まない」という前提には立たないけど(そもそもぼくは、男であれ女であれ、本を読まない人に本を贈ろうとは思わない)衒学的顕示欲はちょっと(場合によっては、だいぶ)添えつつ(だいたいにおいて、その対象が異性であれ同性であれ、「本を贈る」という行為には衒学的顕示欲がつきまとうものだと思う)でもほんとうには「自分が読んですごくおもしろかった(あるいは、感銘を受けた)から、このおもしろさ(あるいは、感銘)を、親しいつきあいのあなたともぜひ共有したい」というおもいをだいいちに異性(あるいは、同性)に本を贈るなんてことはままあるわけで、そういう事態がままあるのだとすれば、「異性(あるいは、同性)に贈りたい本」というフェアがあったってべつにいいじゃないですか。(繰り返せば、くだんのフェアで問題だったのは「女子に贈りたい本」という大き過ぎる一刀両断な括りではなく、「女は本を読まない」という含みだったわけで、そのフェアについてやいのやいの言っていた人たちもそういう含みがなければ「女子に贈りたい本フェア」みたいなものにかんして百歩譲ってくれることでしょう)
というわけで、それがはたしてフェアとして成立するかどうかははなはだ疑問ですが(そもそも、「本を贈る」という行為はきわめてパーソナルなものであってみれば、ある程度「雑駁な一括り」、つまりは「パブリック」を対象とせざるを得ない「フェア」というものにはなじまない、とも言える)、時流に乗って、ぼくが過去、女性に贈ったことのある文庫をさらしてみます。
だいたい、「女は(あるいは、男は)本を読まない」という前提には立たないけど(そもそもぼくは、男であれ女であれ、本を読まない人に本を贈ろうとは思わない)衒学的顕示欲はちょっと(場合によっては、だいぶ)添えつつ(だいたいにおいて、その対象が異性であれ同性であれ、「本を贈る」という行為には衒学的顕示欲がつきまとうものだと思う)でもほんとうには「自分が読んですごくおもしろかった(あるいは、感銘を受けた)から、このおもしろさ(あるいは、感銘)を、親しいつきあいのあなたともぜひ共有したい」というおもいをだいいちに異性(あるいは、同性)に本を贈るなんてことはままあるわけで、そういう事態がままあるのだとすれば、「異性(あるいは、同性)に贈りたい本」というフェアがあったってべつにいいじゃないですか。(繰り返せば、くだんのフェアで問題だったのは「女子に贈りたい本」という大き過ぎる一刀両断な括りではなく、「女は本を読まない」という含みだったわけで、そのフェアについてやいのやいの言っていた人たちもそういう含みがなければ「女子に贈りたい本フェア」みたいなものにかんして百歩譲ってくれることでしょう)
というわけで、それがはたしてフェアとして成立するかどうかははなはだ疑問ですが(そもそも、「本を贈る」という行為はきわめてパーソナルなものであってみれば、ある程度「雑駁な一括り」、つまりは「パブリック」を対象とせざるを得ない「フェア」というものにはなじまない、とも言える)、時流に乗って、ぼくが過去、女性に贈ったことのある文庫をさらしてみます。
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