忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 魂と体、脳―計算機とドゥルーズで考える心身問題
西川アサキ
(講談社)







「ライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考を、コンピュータ・シミュレーションで展開」だそうで、これはちょっと気になります。キンドル版もあるようなので、買ってみようかな。
音楽をつくる人はたれでも覚えのあることだろうけど、楽想というのはいっきょにくる。つまり、曲のはじまりからおわりまで、それなりにこまかいアレンジもほどこされた状態で、いっしゅんのうちに全体がおとづれる。そしておなじことは文章にもいえて、文のつらなりが、それら部分と部分のびみょうなつながりをともなって、いっしゅんのうちにおとづれる。ただ、かなしいかな、音楽にせよ文章にせよ、それらは時間軸にかんして単線的にしかあらわすことができず、ゆえに、いっきょにおとづれたものをつかまえ、音符や書字として固定することはとてもむずかしい。いっきょに、いっときにきたものを、無慈悲にながれる時間のなかで音符や書字として一つひとつおきなおしていると、ある〈完全体〉としていっきょにふってきたもののそこかしこがぼろぼろとくずれていく。それは、時空にとらわれた身としてはしかたのないこととはいえ、ちょっとおしいことでもある。
アマゾンにおける『メディア哲学』の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に出てきた『アイデア』(特集「思想とデザイン」)の表紙を見て、ハナタラシのセカンドを思いうかべました。(まあ、こういうぐるぐるデザインってのはよくあるっちゃあよくあるので、固有にハナタラシのセカンドを想起すべき理由もとくにないんですが、特集名および執筆者名の表記のしかたが切り貼りっぽくなっており、それから感じられる D.I.Y 的な風味がよりハナタラシのセカンドを連想させる起因になっている、のかもしれません)

ともあれ、この特集号、ちょっとおもしろそうですね。
東大出版会の新シリーズ「デジタル・スタディーズ」第1巻『メディア哲学』の表紙って池田亮司ですよね? 第2巻『メディア表象』の表紙はこれと完全に一致するんで、まあ第1巻の表紙もたぶん(というか、ほぼ確実に)そうだとは思うんですが、確信がない……。

【追記】やっぱりそうですね


So there's been no new post here recently. Sorry about that (if anyone ever cares).
娘は、おそらく親がひんぱんに接しているものだからか、本、筆記用具、インデックス・カード、スマートフォン、そしてリモコンにものすごく興味を示す。だから、本を読んでいるとき、ものを書いているとき、スマートフォンをいじっているとき、そしてリモコンを操作しているときにはすかさず、本、ペン、インデックス・カード、スマートフォン、リモコンを奪いにやってくる。そういう奪取の手をいくばくなりともかわすために、要らなくなった本、芯をのぞいたペン、書き損じのインデックス・カード、使わなくなったスマートフォン、そしてリモコンのおもちゃが用意してあり、侵攻のきざしがあったときにはそれらをわたすのだけど、敵もさるもの、それらが「じっさいには使われてはいないもの」ということを察知するのか、わたされたとたんに興味なさげにそれらを放りだし、またこちらに向かってくる。とてもやっかいだ。
Borchert 編『哲学百科』「パース」における Feibleman 著『パース哲学入門』の評 "broad but superficial" にふかくうなづいた。(ただ、わざわざ参考文献として紹介されているだけあって、『パース哲学入門』はぜんぜんわるい本ではなく、パース哲学の全体が、おもに本人の著作からの引用によっててみじかにまとめられており、「あれ、この主題にかんしてパースはどの著作でどういうことを言ってたっけ?」という場合など、とくに重宝する)
セサミ・ストリートの映像にカラオケ・カーク系のエレクトロニカは最高に合う。
 
(クリックすると大きなものが見られます)

Twitter 上で、読書感想文のテンプレが話題になっていたので、そうしたテンプレにのっとって読書感想文を書いてみました。

ちなみに、ぼくはこういうテンプレの利用にそれほど反対ではなく、何となれば、このようなテンプレがなくても(読書感想文にかぎらず)秩序ある文章が書ける人はおおかた、テンプレがあったところでそのテンプレの存在をてきとうにいなし、あまつさえある場合にはそういう枠組みのなかでこそできるような遊戯に打ち興じることができるであろうし、ぎゃくに、こうしたテンプレがなければ何も書けないという人は、テンプレの導きによってなにがしかは書けるようになるはずで、結果、全体としては能力の底上げに資するであろう、と思われるからです。

(これに対して、「こうしたテンプレの存在ゆえ、テンプレ的な文章しか書けなくなってしまった人が増えている」というテンプレ不要論が出されるかもしれませんが、これしきのテンプレで型にはまってしまうような人はそもそも、文章を書くということが向いていないのでしょうし、それに、テンプレ以下の、てんでなっていない文章が量産されるより、テンプレ的な、没個性的ではあるけど言いたいことの要点は分かるという文章が量産されたほうがよほどいいのではないでしょうか)
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新コメント
最新トラックバック
メール
ブログ作成者(はやし)に直接訴えたいことがある、という場合は、下のアドレスにメールをどうぞ。

thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)

ブログ内検索
Google
WWW を検索 このブログ内を検索

はやしのブログ内で紹介された
 書籍の検索はこちら
 音盤の検索はこちら
ランダムおすすめ
(忍者ブログに引越してから、うまくうごかなくなってしまいました。いつか、直します)
Randombook
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
Randomusic
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。
自分がらみのリンク
はやしのブログ書籍一覧
このブログで言及された書籍の一覧。
はやしのブログ音盤一覧
このブログで言及された音盤の一覧。
最近のおすすめ本
最近のおすすめ音

Copyright © [ はやしのブログ ]
No right reserved except those which belong to someone else.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]