非哲学 [雑]

昨日の本紹介エントリでPost-Continental Philosophy を取り上げてから、ラリュエルのことが何だか気になりはじめ、とりあえずネットでちょっと調べてはみたんだけど、日本ではもちろん、アメリカでも、もっと直截に言うと、フランス以外ではほとんど知られていないことを知った。

もちろん、フランス本国以外で知られていない、もしくは取り上げられていない、ということは、所詮その程度のものである、と切り捨てることもできる。でも、少なくともおれにとっては、ラリュエルが提唱している「非哲学Non-Philosophie 」というものの、名前だけとっても魅力的に響くし、Wikipediaにも書いてあるけど、「哲学と非哲学の関係は、ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学との関係と同じようなものである」なんて言われると、「なんじゃそりゃ！」と叫びながらも、気になって気になってしかたがない、というもの。

とりあえず、ネット上で読むことのできる簡便な「非哲学」についての文章をリファしておきますので、興味があればぜひ。

• Wikipediaのエントリ
  かなり簡単にまとめてあるので、何や分かるような分からんような、という感じしか残さないけど、とっかかりにはいいのでは。
  
  
• Ray Brassierによる紹介
  上のWikipediaエントリからもリファされてるけど、英語で書かれた、それなりに分かりやすい紹介。「公理論的異端」ってのはかっこいいですね。
  
  
• ラリュエル自身による梗概
  その名もNon-philosophie.comにある、ラリュエル自身による梗概。フランス語だけど、提唱者自身の言葉で説明されてるだけあって、これが一番いい。