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この前ちらっと書いたとおり、小説でも読んでみようか、と思い注文した書籍群。
- Gene Wolfe, The Fifth Head of Cerberus , Orb
「あまりにも難解」とおそろしげな言葉で語られることの多いジーン・ウルフの代表作。リンク先の柳下さん(言うまでもなく、この本の邦訳の翻訳者)の言によれば「ウルフの最大の魔法は、語られていることと起きていることが違う状況を文章力だけで表現してしまうところにある」とのことだが、さて、そうした「魔法」がはたしておれに読みとれるかどうか。装丁は訳本のほうがかっちょいい。 - Theodore Sturgeon, The Ultimate Egoist , North Atlantic
現在10巻まで刊行されているスタージョン短編全集の第1巻。この巻には中原昌也がSPA!紙上で絶賛していた(「名作 「ビアンカの手」 をようやく読むことができたのは、この腹立たしいほどつまらない世の中でも、数少ない素晴らしい出来事の一つだ」)「ビアンカの手」も所収(「ビアンカの手」の翻訳は『海を失った男』や『一角獣・多角獣』で読めます)。ちなみに、レイ・ブラッドベリ、アーサー・C.クラーク、そしてジーン・ウルフというすごい面々が序文を寄せております。 - Vladimir Nabokov, The Stories of , Vintage
作品社からの『ナボコフ短編全集』全2巻で読める65編に加え、新たに発見された「イースターの雨」と「言葉」をあわせた67の短編を所収。これも、ウルフ同様、味読するのは相当しんどそうだけど、そういう苦行めいた本読みもいいものだ。
あと、小説ではないけど、以下の本も届いた。
- Paul D. Miller, Rhythm Science , MIT
DJ Spookyの名でも知られるPaul D. Millerによる……何だろう、これは? たんじゅんに「音楽論」と呼ぶことはできなさそうな「リミックスカルチャー論」? 裏表紙にはレッシグの次のような推薦文(?)が。「この明快で美しい本で、ポール・ミラーは「サンプルされた文化」のリズムをわれわれに感じさせてくれる。『リズムサイエンス』とは科学であり、芸術であり、そして、いかにして自由が、よりよい科学と芸術を作るか、についてのストーリーである」。なるほど。 - Peter D. Kramer, Listening to Prozac , Penguin
これは……何で買ったんだっけ?
そして最後に、もちろんこれ。
- Thomas Pynchon, Against the Day , Penguin
これは、買ったはいいけど……だろうな。とりあえず、日に日にゆたかになりゆくWikipediaの項目とこちらのWikiを横目に、ちらちら見て(読んで、ではない)みようかな。ちなみに、今までパラ見してて「お」だったのは、779ページの「1908年6月30日現地時間午前7時17分」という記述。こ、この日時は……。
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「ムーミン」や「不思議の国のアリス」や「幸福な王子」で必死こいて英語勉強してる身からすると、錚錚たる顔ぶれで。ていうか、「そうそうたる」って錚錚って漢字なのかということも、今変換してわかったくらいで、まずは日本語の方がという気もしたり。
身の程知らず、かつお節介にも助言めいたことを言えば、「英語の勉強」という意味では、いわゆる「論説文」のようなもののほうがストレスなく勉強できるのでは、と思います。長谷部さんがいま読んでおられるような「児童文学」に属するものは(『アリス』は児童文学か?とか、そも「児童文学」って何よ?という宗教論争はここでは棚上げします)、英語学習者にとってはときとして論説文以上に「難解」であることがあるからです(語彙や語法が口語文的で、われわれがそれなりに知ったる「学校英語」の範疇からは逸脱する部分が多い)。
たとえば、ぼくが大学入試に備えて受講していた英語のクラスでは、おもにラッセルを原文で読んで議論するということをやっていたのですが、これはけっこう効果的だったかな、と思います(つうか、いま考えるととんでもないクラスだな)。
まあ、基本的には、世間的に言われる「難易度」なんてものには頓着せず、自分の読みたいものを読む、というのが、結局は一番吸収も早く、かつ長続きする、のではないかな。
たとえば、ぼくが大学入試に備えて受講していた英語のクラスでは、おもにラッセルを原文で読んで議論するということをやっていたのですが、これはけっこう効果的だったかな、と思います(つうか、いま考えるととんでもないクラスだな)。
まあ、基本的には、世間的に言われる「難易度」なんてものには頓着せず、自分の読みたいものを読む、というのが、結局は一番吸収も早く、かつ長続きする、のではないかな。
口語表現が難しいってのはよくわかるというか、やたらに複雑な言い回しが多く感じられて大変ですね。でも英小説を原文で、ってのも一つの目標なのでなんとか児童文学や大衆小説でも読みこなせるようにならないといかんなぁとも思うわけです。非常に参考になる意見、ありがとうございます。
自分が読みたいのを…っていうとナボコフとかになるんですが、チャレンジしてみたら全然読めなくて。
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