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ひさかた「音」がらみのエントリでも書こうと思ったのだけど、何も思いうかばない。
そもそも、最近あまり音楽を聴いていない。というか、ここのところ、暑いから窓を開け放っているのだけど、そうすると、「あの家から何かヘンな音が流れ出ている!」と言われるのが恐ろしくて音楽を聴けないのだ。ああ、何でおれはこんな難儀な音楽を愛好するようになってしまったのだ……というわけで、「余は如何にして雑音音楽を聴くようになりし乎」ということを振り返ってみよう。
まず、本来だったら聴き捨てられ、むしろ排除されるものとしての「ノイズ」を、純粋に「聴く対象」として捉える下地を作ったのはラジオの存在であろう。ラジオ、といっても、普通にラジオを聴くわけではない。ラジオのチューニングを、ちゃんとした放送が入るか入らないか、という、微妙なところに合わせ、そのモジュレイトされた音群を聴くのだ。それも、AMだとかFMだとかの普通のものではなく、短波がいい。やはり、短波ラジオだ(この短波ラジオというのは、ノイズを「音楽」として聴く人に共通の下地なのではないか、とおれは疑っている。いつもおれのラジオ放送を聴いてくれているわしこふさんや、おれが高校のときにお世話になったノイズ師匠のご両人も、ノイズの「原体験」は短波ラジオだった由である)。
あと、おれにとって大きかったのは、小学校2年生のときに買ってもらったパーソナルコンピュータの存在、もうすこし限定して言えば、それの付属品たるデータテープレコーダだ。昔のPCの記憶媒体というのは何とカセットテープであって、要はPC内のデジタルデータを「音」にして録音する、という感じだったのだが、おれはそのデジタルデータが録音されたテープを聴くのが好きだった。その上、PC用のそのテープレコーダには、エラー回避の必要性からか、走行速度の調整機能がついており、PCのデータを録音したテープのみならず、普通に録音したテープも、再生しながら走行速度をいじって遊んでいた。
このように、小さいときから「音楽」というよりは、珍しい音、ヘンな音を聴くのが好きだったわけだが、そこから「音楽としてのノイズ」を聴くにいたるにはもう何段階かの階梯を必要とする。そのことについてはまた、気が向いたときにでも記すことにしよう。
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