最近買った本（和物） [本]

最近買った本をべべべっと。

• 私・今・そして神（永井均、講談社現代新書）
  永井均は今ひとつおれとは相性の悪い書き手ではあるのだけれど、読むべき何かを書いているという感じは強く受ける。この本は各所で覚えが麗しく、永井さんが今まで書いてきたことの（とりあえず、かりそめの）「集大成」ということらしいので、読もう読もう、と思いつつも、如上の理由から泳がせておいてしまったもの。というか、ブクオフ待ちをしていたのですが（で、結局新刊で買っているのだから、世話はない）。

• はじめての〈超ひも理論〉（川合光、講談社現代新書）
  ま、とりあえずはね、買いますよ、超ひも理論に関しての「筋金入りの素人」としては。

• 友情を疑う（清水真木、中公新書）
  以前から気になっており、事実「気になる本」でも取り上げたことがあるもの。これもブクオフ待ちだったんだけど、しびれをきらして新刊で購入。

• 自己と他者の社会学（井上俊他編、有斐閣アルマ）
  ぱらぱらっと見た感じ、手堅くまとめてあり、何も読む気がしないときの「流し読み読書」に向いていそう、と言うと、書いた人たちに失礼か。

• タオは笑っている（レイモンドM.スマリヤン、工作舎）
  これはねえ、ほんっと随分と前から気にはなっていたんだ。でも、何だか手が出なかったんだよね。ま、「東洋思想ってなあに？」キャンペーンの一環。でも、これを読んで「タオ」が分かった、と思うのは、当たり前だけど危険なことだろう。

• 「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈上〉（盛山和夫他編、勁草書房）
  数理社会学のフロンティアを手堅く紹介。もっとも、所収の論文の多くは、狭く「数理社会学」というカテゴリーに嵌りきらぬものではあるのだけれど。とはいえ、いずれもフォーマルな取り扱いが陰に陽に志向されているもので、おれは好みです。

• 東洋のこころ（中村元、講談社学術文庫）
  「東洋思想ってなあに」キャンペーン第二弾。ま、手堅いところですかねえ。

• 国際法（大沼保昭、東信堂）
  厨先生が紹介していた、国際法の基本書。658ページで2,520円とは、各所で言われていることだが本当に破格。内容も、国際法云々と言うを越えて、広く「国際社会」、そして「社会一般」を知り、考える際にも有効、というか、必要なことがてんこ盛りで、単純に「へー」という知的好奇心もめちゃめちゃ満たしてくれる。というわけで、かなり相当オススメ。ただ、筆者自身も言うとおり、通説とは違った見解が評されていたりもするので、そこいら辺のことは他で比較検討する必要がある（が、普通はそこまでする必要はないだろう）。

• 最新WebサービスAPIエクスプローラ（Software Design 編集部編、技術評論社）
  RSS/ATOMの解説を巻頭において、Webサービスを駆使しまくりなアマゾン、はてな、Google、そしてYahooといったサービスのAPIを紹介。巻末にはAjaxとGreasemonkeyの解説もあり。でも、これを読んで一から勉強、という本ではなく、ウェブ上に散在しているドキュメント類を、ある一定の視座からコンパイルしてあってちょっと便利かもね、と流し読むべき本。つか、グリースモンキーをここに入れるのは、ちょっと違くね？

つわけで、和物の紹介は以上。洋物に関しては、飯食って帰ってきたら、アップするかも。というか、そんな情報は果たして求められているのだろうか、という気もするのだが、求められていなくとも、ここは「おれログ」だからいいのです。