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1968年、HAL9000が暴走し、レッド・ツェッペリンはコミュニケーションをブレイクダウンさせ、ワトソンは「生命」の秘密に迫りつつあり、土方巽は「肉体の叛乱」を起こしていた。
その年の5月、フランスでは学生の反乱が労働者に飛び火、労働人口の3分の2がストライキに突入し、国家を崩壊寸前まで追い詰めた。だが、本来「革命」の旗振りをするべきであったはずのPCF(フランス共産党)が、自分のお株を奪われたことを妬ましく思ったのか、国家と手を組み、この動きを阻止する側に回った。そうしたPCFの立ち回りが功を奏し、この「5月暴動」は沈静化に向かい、続く6月の選挙において、時の権力者シャルル・ド=ゴールはさらにその勢力を強めたのだった(警察権力の導入により安田講堂が陥落させられたのも、ちょうど6月である)。
「5月革命événement de mai 」(日本においては「5月革命」と呼ばれることが多いけど、字義通りに訳せば「5月事変」ぐらいの感じかな)と呼ばれる出来事événement を駆け足に紹介すると、大略上述のようになるだろうか。しかし、これだけではなぜそれが、ある意味「神話的」に語り継がれているのか、よく分からなくはある。とくに、この「5月革命」が思想・哲学に齎したインパクトと言えば絶大、と言われたりするのだから、これはちょっと無視できない。
そう思って、改めて色んな本を引っくり返してみたり、ネットを見回ってみたりしたんだけど……やっぱりよく分からないな。
確かに、思想や哲学といったものから離れて、この「5月革命」という事象を見ると、預言者の神託を実現させるように、「先進国」でこのような国家を引っくり返さんばかりの「大暴動」が起きたことや、しかもそれが「党主導」でも何でもなく、むしろ党の与り知らぬところで自然発生的に爆発したことは、「何か、今までとは違うことが起きている/起きるだろう」と思わさしむるに足ることだったのかもしれない。だが、それは、「マルクス主義」というものの凋落を印付けるだけのことであり、(少なくとも今から考えれば)それだけのことであれば大したことでもない。
何の考えもなしに思うところを言ってしまえば、「信じていたもの」(マルクス主義/共産党)が二重の意味で裏切られたこと、これのインパクトが、思想的哲学的にはでかかったのではないか? マルクス主義的なスキームへの行き詰まり観や、そしてそれを奉ずる共産党というものへの不信感が、この「5月革命」の顛末をきっかけに一気に噴出し、その結果、多かれ少なかれマルクス主義や共産党というものに関わっていた思想的哲学的な地殻を変動させた、と考えられはしないだろうか?
とりあえず、「『ニューアカ』とは何だったのか(後編)」のための作業仮説として、如上のように考え、ちょっと参考資料を読んでみようとは思うけど……何にせよ、サイコーなのは、「5月革命」の「きっかけ」とされるナンテール大学の占拠・蜂起で掲げられた要求事項の一つが男子学生の女子寮への立ち入り権だった、ってことだな。というか、このことが、この「5月革命」に続く諸々を、すっごく象徴してるんじゃないか、なんて思ったりもするけど。
Antonio negri,Guide
Raffaello Cortina Editore,Milano 2003
イタリア語からの翻訳だな、2004'4の時点ではスペイン語訳しかでてないらしい。
コゼンツァ大学社会学研究所で行われた講義がベースらしい。
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ま、何にせよ、あせらずゆっくりと、だね。
Del metodo storico (causalit&#224; storica e periodizzazione)
で間違いなし。大本の講義をアナウンスするページまで行っちまったわい。
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でも、果たして、このテクストがネット上にあるかどうか、問題はこれからだな……。
待ってらんないだろな、
邦訳、悪くないと思うけどな、本があり過ぎて探せないってのも困ったもんじゃない?
で、うん、もう最近、本探してばっか。さっきも別件でややしばらく本探しに時間取られたし……でも、大体は把握してるんだけどね。とはいえ。
「ああああーーーーーあ」って唸って、「移民の歌」も十分声が出るのだけど、あの歌、歌詞が速すぎて英語に舌がまだついていかないなあ。
プリたそがれ・・・・警察みたら、徹底抗戦
たそがれ・・・・・・警察みたら、逃走
ポストたそがれ・・・警察みたら、現実的落し所を考える
って、警察観が、かなり違うかも。って、いいつつ、これって、弁証法そのものじゃ!
ところで、おれ、「国家権力にはヘルメットかぶってゲバ棒もって立ちむかわなきゃ」なんて言い出しそうなキャラに見えます? いや、単純にネタとして言ってるのかもしれないけど、もしそのように思える言動をしているのなら、気をつけねば、と思ったので。
というか、権力に真っ向から立ち向かう、なんてのは、お話としては美しいのかもしれないけど、普通に考えたら単なる「バカ」じゃないですか。
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