中原昌也は狂喜していることであろう。 [映画]

今日紀伊国屋新宿南店に寄った折、久方に現代思想っぽい棚のところを見ると、現代思潮社エートル叢書（まだ刊行が続いていたのか！　つうか、マルディネイのRegard, Parole, Espace の翻訳はどうなりましたかな？）から『ファスビンダー』というのが出てて、まあ当然手にとって見ると、な、何と紀伊国屋からDVDボックスが出る！？

……で、そも「ファスビンダー」って誰よ？ってことに関しては……ま、映画監督ですよ、ドイツの、しかも両刀使い……って、それじゃああまりにも不親切であろうし、このエントリの長さも「おまえ、これ埋め草だろ」ってな感じになっちゃうので、このDVDボックスの発売を多分小躍りして悦んでいるであろう中原昌也の言を引いておく！

ぼくはファスビンダーの映画をドイツ文化センターに通って、観られるものは全部見た。その結果、わかったことは、彼の映画はみんな悲惨な結末を迎えて、わざわざチェックして時間を割いて映画を観にきたぼくを絶望のドン底に突き落とすということだった。

『ソドムの映画市』より

ね？　何か、観たくなってきたでしょ？

つわけで、これをご覧の好事家の人たちには、ボックスまとめ買い、ってな具合に是非手を出していただきたい、と思います。