懲役2年か。 [音]

「岡村靖幸ってこの間シャブで捕まって、それからどうなったんだろ？」と折に触れ気にはなっていたんだけど、求刑懲役2年、だそうだ。

まあ、執行猶予中の逮捕だし、入れられちゃうだろうなあ、ってのは予想がついていたことだけど、おれにとって何より意外だったのが、岡村ファンの反応。

案外多いんだよねえ、裏切られた！とか、ショック！とかってのが。

そんなさあ、気付けよって気がするんだが……だって、かなり、相当、「キめてる」要素てんこもりじゃん。それも、昨日今日、って尺の話じゃなく。交友関係も「それ系」だし。それに、いわゆる「麻薬」に関する粗雑な議論も多いねえ、誤解っつーか……ま、それはほんとどうでもいい話なんだけど。



それはそうと、おれってファンクに限らず、おしなべて「黒っぽい」音楽（実はジャズとかもダメ）を全く受け付けない体質で、アングロサクソンミュージック一辺倒だったんだけど、この岡村靖幸を聴くようになってから、ちょっとは「ブラックアレルギー」（あ、言うまでもないことだけど、音楽に関して、のことね）は緩和されたかな、という気がする。

どういう顛末で岡村靖幸を聴くようになったのかは、今はもう藪の中だけど、妙に惹きつけられたのはその「過剰さ」であって、音楽的なフォーマットがファンクだとか何だとか、というのは瑣末なことだった。

ほとんど一人で構築しているその音像は、「細かいところまで気が配られた」という程度を超えて、ヘッドフォンでまともに対峙していると気持ちが悪くなってくるほど。

それに追い討ちをかけるように、「心に住んでる修学旅行が育つんだ」とか「ベランダ立って胸を張れ」とかの奇矯な歌詞……。



シャブ逮捕の影響下どうなのか、岡村靖幸の過去のCDは何かあんま手に入りづらいみたいだけど、機会があったら一度聴いてみるといいかもしれません。オススメはやっぱり『家庭教師』かなあ。