Dear Nora [音]

ここんとこ「本」カテゴリのエントリが続いちゃってるんで、その流れを打破するべく（って、別に打破せんでもいいんだけどさ）、今日はオレゴン州ポートランド出身のDear Noraというバンドを紹介。

このDear Noraについて、あまり、というか、全然詳しいことは知らないんだけど、今までに2枚のアルバムと1枚のシングルをを出していて、おれが聴いたことがあるのは、デビューアルバムのWe'll Have a Time というやつのみ。

で、音は、というと、これが何てことない、というか、素朴な演奏に、素朴な女性ボーカルが乗る、という、ちょっとこれ以上どう説明したものやら……という感じなんだけど、たとえば、80年代末から90年代初頭の、サラ周辺の手作りアコースティックサウンドを思い浮かべてもらえば、大過ないと思う。

こういう素朴で、でもちゃんと作ってある音楽は、「すっ」とこちら側に入ってくる。ちょうど、吉田健一が「上質な酒は水のようなもの」と言っていたのと同じようなもので、こういう音楽を聴いていると、当たり前の時間が当たり前に流れていく、という、普段では当たり前とも言えない、そんな時間が流れていくのを感じる。



って、余裕かましている場合ではないのだが。