買った本 [本]

＠神田とか新宿とか

本来仏文書をそれほど扱っていない店で、けっこう食指が動かされるものがそれなりに出ていたので、「がっ」と。ジャンル違いの店って、本を狙うには要注意、ですな。


Roger Penrose, The Road to Reality, Alfred a Knopf
量子場からスーパーシンメトリーから超弦理論からツイスターまで、それらの理解に必要な数学解説も込みで、みんなまとめて面倒見まっせ！という、1000ページ超の弩級本。繰るページ繰るページ、オモロそうなオーラがビシビシ飛んでくる。ほんとはペーパーバック版が出てから買おうと思っていたんだけど、立ち読みしてたらどうにも止まらず、致し方なく購入、と相成りました。

Étienne Balibar, La philosophie de Marx, La Découverte
以前紹介した物件、ついに購入。マルクスがらみでは今村仁司『マルクス入門』（ちくま新書）も気になったけど、今回は見送り。というか、ブクオフ落ち待ち。それはそうと、おれこの本の著者を「『資本論を読む』の共著者ランシエール」って書いちゃってるけど、もちろん間違いです。バリバールさん、ごめんなさい。

Georges Burdeau, La Démocratie, Seuil
Philippe Braud, Science politique I. La Démocratie, Seuil
買ったはいいけど読むかなあ、という物件。まあ、Braudの方はざっとでも目を通そうと思ってるけど……。

Jose Guilherme Merquior, L'esthétique de Lévi-Strauss, PUF
日本では好著『フーコー』で知られる（のか？）メルキオールによる、レヴィの諸々の著作を美学書として読み直す試み。何か、ちょっとした掘り出し物、という感じ。

Abraham Moles, Théorie de l'information et perception esthétique, Denoël
情報美学に関しては、以前ベンゼのこれを読んだことがあるのだけど、記述が簡潔すぎて「分かったような分からんような……」という感じだったので、この本で仇討ちじゃ！

A.J. Greimas, Sémiotique et sciences sociales, Seuil
「非常に難解」と言われることの多いグレマスによる「記号論と社会科学」本。この本以前に『意味について』を片付けろ、という感じなんですが。

Gérard Genette, Figure II, Seuil
ふぃぎゅーるふぃぎゅーる。おれ、ジュネットってけっこう好きなんですよ。かなり「プレイ」のうまい書き手だと思う。つうか、「フィギュール」シリーズって5まで出てんの？！

Henri Meschonnic, Pour la poétique II, Gallimard
「エクリチュールの認識論」「翻訳の詩学」所収。どっちもオモロそ。メショニックって、もうちょっと日本で知られてもいいと思うんだけど、知名度はまだまだイマイチですなあ。翻訳も『詩学批判』だけだし。『ハイデガー（的）言語』とか、オモロイし、訳せば売れそうなのに。

Antonin Artaud, Nouveaux Écrits de Rodez, Gallimard
ま、とりあえず買いっしょ。


何か、こうずらずら本を並べて書いていると、いかにも「書痴/書淫」くさいけど、実際はそんなことはありません。と、誰に向かっていってるんだかよく分からないエクスキューズをしてみたり。