日本語の本 [本]

今日、日本から荷物が届き、日本語の本がそれなりに手に入りました。

まず、届いた本の第一グループ。



見てのとおり出雲がらみの本を何冊か買ったのですが、どうしてこういうことになったのかと言うと、ある日奥さんと晩酌をしているとき、なぜだか「出雲はやばい」という話で大もりあがりして、その流れで一気に購入、という次第です。まずは、梅原猛の『葬られた王朝』で肩ならしして、しかるのち『出雲と大和』で基礎をかため、そして出雲のことにかんしては「原典」と言ってもよい『出雲風土記』をひもときつつ、『〈出雲〉という思想』および『古代出雲』にいたる、という読書計画をいちおうは立てています。


第二のグループは、広い意味で「語学もの」とくくれそうです。



大和言葉ものが幾冊かあるのは、容易に察しがつくであろうとおり、出雲にかんして調べている過程で、「そういや『大和言葉』って、げんみつにはどの範囲まで指すんだ？」と気になったので、買ってみました。『日本の大和言葉を美しく話す』が読みものふう、『これを大和言葉で言えますか？』が字引きふう、そして『大和言葉の作り方』が学術ふう、といったぐあいです。さいごのものは、じゃっかん「folk etymology？」という感じがしますが、ざっくり読んでみたかぎりでは、自説と定説のけじめはちゃんとついてるかな、という印象を受けました（ただし、ぼくは日本語史にまったく冥いので、あくまで「感じ」に過ぎませんが）。このなかでは、『これを大和言葉で言えますか？』がいちばんさくっと読めそう（そして、つかえそう）です。

「博士論文を書くにあたって『ぜったいに読むべき』というほどではないけれども『できれば読んだほうがいい』というロシア語の文献がいくつかあるのでロシア語をぼつぼつ勉強している」というのは以前書いたとおりですが、その勉強の過程で、単語帳（のようなもの）を作るのがめんどうになってきたので、ちょっとずるして単語帳がわりに『パスポート初級露和辞典』を購入。


第三のグループは、「その他いろいろ」と言ったところでしょうか。



トラ技は、この特集だったらまあ買いますよね。

『みなか先生と統計学の王国を歩いてみよう』は、みなか先生が「こういう本を書いてるよ」と告知されたときから「これは買おう」と思っていたので、とうぜん購入。

『日常に侵入する自己啓発』は、こういうシリーズを書きはじめた手前（このシリーズ、第一回で止まってしまっていますが、書きつぐのを止めたわけではなく、たんに書く時間がないから止まってしまっているだけで、時間ができ次第、再開しようと思っています）、読んでおかなければならない、という気がしたので。ただ、この前著『自己啓発の時代』をさいしょに買ったほうがよかったかな、と思わないでもないです。

最後、『詩の力』は、ぼくが買ったわけではなく、家族のほうで「緩衝材」として入れてくれました。これは、去年日本に一時帰国したおり、買おうと思いつつ買えなかったものなので、ありがたかったです。


さて、最後に真打。



日本語で書かれた本を買うさい、これまではいちいち日本の家族にたのんで送ってもらっており、その手間および送料もばかにならないので、ふんぱつして Kindle Voyage を買いました。これについてのレビューは、稿をあらためてまた後日。