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それとないリクエストもあったことであり、しかも、もうすぐいま住んでいるところから引越しもするので、現在の部屋の状況を、「本の置き場」ということに焦点をしぼって記録しておきます。
ただ、前もって言っておくべきことは、リクエストをいただいたエントリのコメントでも言ったとおり、いま住んでいるところにはそれほど長く滞在しないことが分かっていたので、日本からもそれほど本を携行せず、そのうえこちらで買う本の量も控えめ、くわえて、いままで図書館から借りていた200冊ほどの本もすべて返してしまったので、ほとんど見せるほどのものは残っていない、ということです。それでも、どのように方々に本を離散させていたかについての想像はできる程度の状態ではあろうかと思います。
それでは、まず1枚目は、玄関から居間にいたる壁ぎわに並べられた本群から。
縦積みをあまり過度にしてしまうとよろしくないですが、そこにさえ気をつければ、どういう本があるかもよく分かり、かつ、目的の本にもアクセスしやすいので、この方式はなかなかよかったのではないか、と思っています。まあ、これだと、あまり量は置けないですが。(どういう本が並べてあるかについての一端は、詳細1、詳細2、詳細3、そして詳細4を参照してください)
つぎは、物置スペースに置いてある本。
ここにある本棚は、道ばたに捨てられていたのを保護してきたもの。収容できる本の冊数自体が少ないので、とくに考えもなく本を突っ込んでいます。もう1枚は、床に積んである分。その他、写真には撮りませんでしたが、出入り口がある1面を除いて、壁3面は1枚目の写真でのように、本が並べてあります。(本棚にどういう本が並べてあるかについての一端は、詳細1、詳細2、そして詳細3を参照してください)
最後は、居間のあちこちに無分別に積んであるものたちは、べべべっと。
とりあえず、これで現在所有している本の3分の2程度が写せたのではないかと思います。
英書は電話帳みたいなカバーでゴロンと出てくれるからいいなぁ…。書影を見ても一瞬で何の本なのかわからないのが悲しい。
不思議と漱石と幾多郎だけがあるのもいいですね。英訳を読んだ方が幾多郎の本はすいすい読めたりするよね、っていう記事をはやしさんは前に書いていたこともありましたけど、ふと巨視的に見るとはやしさんから見て漱石と幾多郎って妙な接点あるように感じます? このへんを追って読んでた友達が「『門』(だったかな)で出てくる断崖絶壁云々のくだりは幾多郎意識してるんじゃないか…? あんまり人は言わないけど意外に接点あるのでは。和辻をはじめとして漱石の弟子筋が西田派が多かったのも偶然でもないのでは」といった言ってたことがあって、大正時代の国内新カント派の布陣なんかとも意外につながる問題なのかなあ、などと雑駁に話し合ったことがありました。
以前ダミアン・フラナガンの『日本人が知らない夏目漱石』という日本語で発表された本を読んだことがありましたが(指導教官に野口武彦などがいた)、『門』についての英訳『ツァラトゥストラ』で語られる勇者をめぐる記述を映しながら書いたんじゃないか、とかイギリス絵画への言及の関係とか(ストレイシープの主題の絵とかあるんですよね)、理論的にはどうってことないけど指摘されていて面白かった記憶があります。
(なんとはなしにぐぐったら著者HPみつけた
http://www.damianflanagan.com/DJFlan_N_lnk____.html)
そういえば、ケインズが弟子筋の(先々月に死んだ)エドウィン・マクレランの英訳した「こころ」を読んで感動しただなんて話もあったなあ。
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