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「ギャル音楽」っつうと、「ギャル」というもののあまりにステレオティピックな観念に則りすぎてて、ともすればそういう呼称を用いることが批難の対象にならないでもないとも思うんですが、もうちょっと即物的(?)に言うと、要はあれです、いかにも109でかかってそうな音楽、そういうのってけっこう好きなんですよね。
たとえば、最近ではヴェロニカズってのが景気がよくってよく聴いてるんですが、この手の音楽って、その作られ方がきわめて「工業的」、つまり、プロダクションシステムに則られていて、まずもって「こういうふうにやっときゃ売れるだろ」みたいな投げやりさと、そしてその補題になると思うんですが、そこに変な自意識の発露がなくって、聴いていて「うわあ、きついなあ」と思わされることがない、ってのがよいです。
ひるがえって、「そういうギャル音楽が好きなら、小室哲哉でも聴いてりゃいいじゃん」とも思うんですが、彼の音楽はそれこそ「変な自意識の発露」が満点なような気がして、とてもではないけど聴いていられない。そして、小室哲哉にかぎらず、和物のギャル音楽というのは、いっぱんにそういう「変な自意識の発露」にあふれているような気がする。
もちろん、洋物のギャル音楽も、そして和物のギャル音楽も、音の佇まいの下品さに関しては選ぶところはないにせよ、その方向が顕著にちがうというか、和物のギャルもの、とくに前述の小室ものについて言えば、「職人に徹する」ということができておらず、「ほら、おれこんなこともできちゃうんだぜ。大衆的でありながらちょっとひねりもきいてたりして、おれの作る音楽ってすてき」って思ってそうなところ透けて見えて、何ともきもちわるい。だいたい、タトゥーでもヴェロニカズでもいいですけど、洋物のギャル音楽って、作り手がそんな前面にしゃしゃりでてこないでしょ?
というわけで、もっともっと109でかかっているような音楽(ただし、洋物にかぎる)を聴いていきたいと思うんですが、いかんせんそうした音楽を知るチャネルにおれは乏しい。何かそういう音楽でおすすめ(すすめてくれる本人がそのすすめてくれる音楽を気に入っている必要はさらさらなく、少しでも「自意識の発露のない工業音楽」という風味が感じられるものであれば、りっぱに「おすすめ」の対象になります)はありますか?
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