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時間がないので、雑多なことどもを、ごくかんたんに。
■センの合理性仮定擁護
じっさいになされる何らかの行いは合理的なそれである、という仮定を擁護するのに、つぎのように論ずることができる。すなわち、合理性仮定は何らかのまちがいに至りそうではあるが、こうした合理性仮定の代わりに非合理性を仮定することは、合理性を仮定するよりより多くのまちがいに至りそうであること、これである。(Amrtya Sen, On Ethics and Economics, p. 11)
おれは、新古典派の合理性仮定にはそれほどないので、センのこの合理性仮定擁護にもすなおにうなずけるのだけど、しかし、ある局面によっては合理性よりも非合理性を仮定したほうが、より少ないまちがいで済む、そういうふうにも思う。
■音楽におけるconceptについて
こちらでのあっちゃまんさんとのやりとりのなかで、「音楽におけるconcept」ということをちゃんと考えてみるとおもしろいかな、と思った。音楽というのは、数ある藝術形態のなかでも「特異」と言ってもいい位置を占めていて、何となれば、それは端的には何も表さず、そのうえtangibleではない。しかも、その存在論的位相でも、いろいろと考えるべきことはたくさんある(ぜんたい、音楽作品とは何なのか? 楽譜? その演奏? あるいは、楽譜に固着されるまえの作曲者の着想?)。時間ができたら、ここいらについて、ぜひ考えてみたい。
■まったくもって赤っ恥な言いまちがえ
こちらでのtttさんとのやりとりにおける返答で、「ヒロイスム」のことをまったく無自覚に「ヒロイシスム」と言いまちがえていた。これは、tttさんの再返答におけるおれの発言の引用を見るまでまったく気がつかなかったのだから、呑気と言えば呑気な話だが、もとをただせば書いたものを読みかえさないというおれの悪癖の現れにほかならないので、今後気をつけよう(という誓いを何度したことか)。
というわけで、今日はもう寝ます。おやすみなさい。
映画や小説、詩等に比べて極度に非言語的であることが音楽の特異性かな、と思うのですがいかがでしょうか。なので周波数やコード進行、和音など非言語的かつ物質的(?)な「音そのもの」に注目する考察があればおもしろいかもしれません。
で、あっちゃまんさんが仰っている「音そのものに着目した音楽の考察」ということで言えば、たとえば心理学的側面から「音という現象への反応」を調べたり、また、数理的(あるいは物理的)観点から音、そして作曲技法を分析したりと、こちらのmusicologyはそういう点での材料に事欠かないのですが、しかし、そうしたものを読んでみても、「なぜある音楽はうつくしい(あるいは、おもしろい)と思うのに、またべつのある音楽はそうは思わないのか」というところがまったく判然とせず、けっこう隔靴掻痒だったりするのですが、でも、おもしろいことにはちがいないので、その方面も逍遥してみてはいかがでしょう?(ぼくの個人的おすすめは、MITから出ている"Musimathics"という2巻本です)。
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