買い本借り本 [本]

けっこう前に買ったり借りたりしたものと、今日あらたに借りたもの。

まずは、買い本。

Everything That Linguists Have Always Wanted to Know About Logic but Were Ashamed to Ask James D. McCawley (Univ of Chicago Pr (Tx), 1993)

このエントリを参照のこと。

The Society of Mind Marvin Minsky (Touchstone Books, 1988)

まさに「歴史的名著」の名に値する1冊。どういう本か、なんてのは、すでにみなさん先般ご承知でしょうが、いっぱんに言われる「心や人工知能についての本」というにとどまらない、広い射程を持った本、だと思います。そういう、「読みやすいけど高密度」という点も含めて、何とはなしにこの本を思いおこさせられもしますね。値段も安いし、何より「1ページ1トピック」というフォーマットがたのしいので（たしか翻訳はそういう「1ページ1トピック」と言う構成には、ざんねんながらなっていなかったはず）、ぜひともこの原版を読むことをおすすめします。

On Liberty John Stuart Mill (W W Norton & Co Inc (Np), 1975)

言わずと知れたミルの自由論。このノートン・クリティカル・エディションは、ミルじしんのテキスト（注釈付き）に加え、批判的考察論文を9本所収したお徳用。

おつぎ、前に借りた本。

Mathematics, Form and Function Saunders Mac Lane (Springer-Verlag, 1986)

何だかアホみたいな古書価がついておりますが、Categories for the Working Mathematician（翻訳）でおなじみのマクレーンによる数学概論。概念的な議論に終始するのではなく、じっさいの数学実践をもとにした、地に足がついたよい本、だと思われます。翻訳もありますが、これも原書古書価に負けず劣らず高いですね。

The Mathematics of Infinity: A Guide to Great Ideas Theodore G. Faticoni (Wiley-Interscience, 2006)

図書館の集合論関係の棚を見ていて発見。厳密性と分かりやすさのバランスがなかなかよさそうな本ですが、この本の対象読者を考えると、値段がちょっと高いですね。

つづいて、今日あらたに借りた本。

The Logical Foundations of Mathematics William S. Hatcher (Pergamon Pr, 1981)

これは以前にも借りたもの。「数学の基礎」が、1階述語論理、フレーゲの体系、タイプ理論、ZF集合論、クワインの体系、そして圏論的見地からそれぞれ説明されています。圏論的基礎付けが、やはり気になるところです。

New Directions in the Philosophy of Mathematics: An Anthology Thomas Tymoczko (ed.) (Princeton Univ Pr, 1998)

日本の住処においてはあるのだけど、あまりじっくり読んだことがなかったので、いちおう借り。所収の各論文に付けられたイントロダクトリノートのようなものが、簡にして要を得ている感じで、なかなかよさそうです。

Mathematics In Philosophy: Selected Essays Charles Parsons (Cornell Univ Pr, 2005)

これは、本来であればちゃんと所有し、じっくり読むべきもの。新刊ともども買うべきか。