[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
このあいだ古本屋に行ったら、新本ででもふつうに欲しかった Everything That Linguists Have Always Wanted to Know About Logic (but Were Ashamed to Ask)が5ドルという破格値で出ていた(ただし、旧版)ので即確保、んで、ちょろちょろ読んでるんですが、これはおもしろいですね。戸田山さんが『論理学をつくる』の参考文献に挙げるだけはある、と思わされます。
内容は、と言うと、タイトルが如実に語るとおり、言語学者が自然言語を形式的に取り扱うさいに「これぐらいは知っておきたい」というロジックの知識が、「ややオーヴァースペック気味」と言ってもいいぐらいに開陳されており、さらに、「自然言語を取り扱うのに、通常のロジックに欠けている(あるいは、あまり得意ではない)部分はどこか」という問いから逆照射的に、当のロジック自体に関しても考えさせられるものになっています。
「言語学者が自然言語を形式的に取り扱うさいに、これぐらいは知っておきたい、というロジックの知識を取りまとめた」という同様のコンセプトのものに、こういう本があったりしますが、これは「読む」というより「随時参照する」というリファレンス的なもので、その点このEverything That Linguists...はそれ自体としてけっこう読ませるものになっており、そういう意味でも高評価、です(もちろん、パルテー本もそれはそれとして、ひじょうに便利なよい本です)。
というわけで、Set Theory and Its Philosophyにつづいて、激おすすめの1冊です。
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
音
雑
虫
技術
『スペクタクルの社会』を読む
ドゥルーズ講義録
電波
趣味の数学
趣味のゲーデル
『プリンキピア・マテマティカ』を読む
自己紹介もどき
ブログペット俳句
芸術一般
言語ヲタ
お客様
GRE CS
留学
Boing Boing
映画
ちょっといい話
かなりダメな話
魂の叫び
哲学と数学
論文
引用
「いい」とも「ダメ」とも言いがたい話
悲喜こもごも
証明論
ポエム
書物への呪詛
言わずもがななことではあるけれどときに忘れてしまうこと
何か無駄なことをしよう
日々
趣味の勉強
夢
ブログの記事
翻訳
勉強
不眠
文房具
ライフハック
育児
thayashi#ucalgary.ca
(#を@に置換してください)
このブログで紹介したことのある本をランダム表示。
このブログで紹介したことのある音をランダム表示。