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だいぶ時間が空いてしまったけど、日本からシアトルに向かう機内で観た映画が壮絶なまでにバカバカしい快(怪?)作だったので、いまさらながらそれについてちょっと。
で、観た映画は、Balls of Fury(公式サイト。音が出るのでPCの音量に注意)というもので、幼いころにソウルオリンピック(!)にまで出場した卓球の「元」天才(いまでも、小手先の腕前はにぶっておらず、その技術を活かした場末のクラブでのショーで糊口をしのいでいる)が、銃の密造組織の捜査(FBI主導)に参加する、という、思いつきのみで話を考えたことは想像に難くない、すっとこどっこいなお話。はたして日本公開があったものなのかどうか、よく分からない。
もちろん、そんな映画だから、まともなものであるわけはなく、大小おりまぜたギャグの嵐で休む間もない。一つひとつのギャグの質は、どちらかと言えば「寒い」と言ってもいいようなものなのだけど、それらがこうも畳みかけられると、かなりおかしくなってくる(機内でばか笑いするわけにもいかなかったので、なかなかつらいものがあった)。
とくに、卓球の元天才が、小手先の技術だけではなく、卓球の「真の技術」を学ぶために弟子入りするめくらのお師匠さんがいるんだけど、その彼の「目が見えない」という属性を活かした、ほとんど「スレスレ」とも言えるくすぐりがよかった(銃の密造組織のボスが、なぜだかこの卓球のお師匠さんの元弟子で、その元弟子とお師匠さんが再会を果たしたとき、「お前と再びこうして面と向かって会うとはな」という言葉を、全然「面と向かって」ではなく明後日の方向を向きながら発したり、「卓球の本質は、周囲のすべてに注意することだ!」と言いながら吹き抜けみたいなところから落っこっちゃったり)。
ともあれ、『ウェインズ・ワールド』(ちなみに、Balls of Fury の主人公は、つねにデフレパードのTシャツを着ている)+『ミスター・ブー』とでも言える、あまりのくだらなさにもう笑うしかないというものなので、日本でもDVDなぞが出ていれば、「ぜひ」とまでは言わないけど、ひまでひまで死にそうだったりしたら、そんなときにどうですか?
で、めくらのお師匠さん以外にも、元弟子役のクリストファー・ウォーケンもなかなかにいい味を出しているので、機会があればぜひ(なんだけど、日本ではDVDもまだ出ていないみたい。うわさによれば、東北新社がとっくに版権は取得済み、らしいんだけど)。
で、残念ながら(?)つんぼは出てこなかったけど、シャム双生児が名に食わぬ顔で出てきたりして、映画全編にわたってけっこう不謹慎なムードが漂っており、そこも評価の要因でございます。
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