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って表題付けましたけど、べつにこの両者をからめた何かを物しようというわけではなく、ごくたんじゅんに、最近彼らの書きものを読んで、おもろいし、それに、クリアな書きっぷりだよなあ、と感心したので、そういうことについて少しばかり。
まずロールズは、「市民的不服従の正当化」という講演録(なのかな?)を読んだんですが、いや、これはロールズじしんによるかなりいい『正義論』(川本さんによる翻訳がそろそろ出るみたいですね。めでたい)入門になってますよ。まずはお定まりの「原初状態」から「正義の原理」が導かれることが説かれるんですが、下手に細部を詳述されるより、すっきりしていて「うん、そうだよな」とうなずけちゃったりします。んでもって、そこから、そういう「正義の原理」にもとづいた司法のもとでも、なぜ「不正な法」が立法されうるのかについてさらっとその理由を述べ、そこから「市民的不服従」という主題にもつれこむんですが、間断とするところがありません。
そしてヒュームは、ゼミで「とりあえず『悟性論』の第4セクションだけ読みなおしてこい」ってことだったんですが、いざ読みはじめるとその議論運びや筆致もクリアだし、ところどころ、「哲学者たれ。だがしかし、哲学するただなかにあっても、つねに人間たれ」とか、ちょっとぐっとくるフレージングもあったりして、けっきょく読まなくてもいい部分までぶりぶり読んじゃいました。これは、英語も相当かんたんなんで、『人性論』にくじけた人も、これは読んどいたほうがいいのではないかと。ウェブ版もあるし。
1.「単純観念→複合観念への観念連合」に対して逆も考えられる。
2.「複合観念→単純観念への観念分断」も本来あるのではないか。
3.「類似、近接、因果の観念連合」に対して逆も考えられる。
4.「相違、遠隔、意外の観念分断」も本来あるのではないか。
5.しかし世界は、ヒュームの唱えた片方だけしかしか知らない。
(バニシングツイン)
6.その片方からカントが続き、ヘーゲルやマルクスが生まれた。
7.同じくスミスが続き、新自由主義なども影響した。
8.現代の閉塞には哲学的に打開策がある。
9.リサイクルや共生などを現代は思想的にも苦手にしている。
10.しかしもう片方の観念分断がその打開の鍵となり得る。
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