仏文書購入推進月間 [本]

そんなふうに言ってもいいぐらい、このところ仏文書を買っているような気がします。

• Alexandre Kojève, Essai d'une histoire raisonée de la philosophie païenne (3 vols.) , Gallimard
  コジェーヴによる「異教哲学」史。「異教哲学」というと、何かものものしいですが、要はキリスト教以前の哲学、つまり、ソクラテス以前の自然学者たちからネオプラトニストまで、という感じです。ところどころ現れるダイアグラムによる説明がよさそう。
  
  
• Maurice Blanchot, Livre à venir , Gallimard
• -, Une voix venue d'ailleurs , Gallimard
  『来たるべき書物』は持っているはずなのに、なぜだか見つからないので買い直し。『他所からの声』はフーコー論を所収。
  
  
• Daniel Arasse, Histoires de peintures , Gallimard
  『細部』などでおなじみのアラッスによる絵画史。「非言語的思考としての絵画」やら「遠近法と受胎告知」やら「マニエリスム小史のために」やら、章立てからしておもしろそうな雰囲気が立ちこめています。翻訳あり、ですが、この邦題はあんまりですよね。白水社編集部のセンスを疑う。
  
  
• Antonin Artaud, Œuvres , Gallimard
  ガリマールからの全集をぽつぽつは持っているのだけど、それだと持っていくにはあまりにも嵩張るので、主要著作がまとめられたこれを購入。写真やアルトーの描いた絵なども多数収録されており、お得です。

ところで、フランス図書は新刊旧刊を問わず新入荷がけっこうあったので、仏文書で欲しい本がある人はいまが狙い目ですよ！