学問という非物質的労働 [雑]

「学問」という「非物質的労働」に携わるものとして、「労働時間」と「非労働時間」の、言い換えれば、「勉強時間」と「非勉強時間」の区別というのがごく曖昧で、傍目には「あいつ遊んでるだけなんじゃねえの？」と見えても、本人としてはむしろ逆に、いついかなるときでも「勉強」に追われているような感じで、なかなか大変だったりする。

とくに、そのやっていること自体が、「領域横断的」と言えばかっこはいいが、早い話節操がなかったりするので、またたちが悪い。「ちょっと息抜きに」と読みはじめた書物にも、当然自分がやろうとしていること、書こうとしていることに関わることが出てきたりして、当初の「息抜き」などどこへやら、たんじゅんに「勉強しているだけ」になってしまったりする。

ただこれは、たんじゅんに「大変」というだけのはなしではなく、そういうところにこそ面白さがあり、「仕込み」という観点から考えれば、これはじつにwelcomeな事態ではある。とはいえ、それらをアウトプットする段階の直面している場合、当たり前のことだがそれなりに限定的なかたちであやをつけ、何らかのかたちの「統一体」として完成させなければならず、これがまた骨の折れる作業だったりする。

そして、いままさに、そういう「骨の折れる」フェーズだったりするのです。