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以下のような感じのものを先生に提出して、そのapprovalが得られれば、本格的に執筆開始、ということになります。

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まず、「ねばならぬ」編としては、

  • カントの美学
  • ゲーデルの神の存在証明

について、それなりにちゃんとしたものを書かねばならないので、それの仕込み(具体的には、「カントの美学」に関してはもちろんその『判断力批判』を、ゲーデルに関してはこれとかこれを読む。その成果について、ここでご報告できれば、と思うだけは思っている)。

はっきり言って、これだけで休暇は潰れる、と思われるが、そこにおっかぶせて「やりたい」編として、

  • 曲づくり
  • 新譜聴き
  • 『プリンキピア』読み
  • 量子論理

といったところが控えている。新譜聴き、および『プリンキピア』読みに関しては、「日常」の延長でやっていけばいいが、量子論理に関しては、そこで用いられる道具立て(束論やヒルベルト空間)の「なぜ」を、一般向けにちゃんと説明する記事を書きたい(が、なかなかむずかしそうだ)。曲づくりは……たぶん無理だろうな。

今回は、前回とはことなり、発言を制止されるとまではいかなかったけど、ひとしきりおれが発言したあと、先生に"You monopolized the class"とにやにやしながら言われてしまった。

まあ、「にやにやしながら」というところからも分かるとおり、けっしてそれは「叱責」というものではなく、むしろ「褒め言葉」として受けとってもいいのかもしれないけど、次回からはちょっと気をつけよう。つうか、他の人が発言しないのがいけないんですよ。

今日おれの指導教官とおしゃべりをしているとき、このシリーズのネタ本であるTypes, Tableaus, and Gödel's God を「これ、高階様相論理のけっこういいteaching materialになるかも」と紹介したら、「これとPlantingaのontological proofを比較対照させて1本ペーパー書いたら?」という話になってしまった。それだけならまだしも(まだしも!)、よせばいいのに「van Inwagenもontological proofやってましたよね」と余計なことを言ってしまい、最終的には"ontological proofs after Gödel"とでも言うべき、modern ontological proofのサーヴェイをするところまで話は広がり、そこで先生が「これって、『ペーパー』とかじゃなくって『本』とか、そういう規模のネタだよなあ」とぽつり。いや、そんな厄介なネタで本なんか書きたくないですよ!

バスに乗っておっきめのスーパーに行くのもめんどうだったので、近場のガスステーション附設のコンビニエンスストアめいたところで買い物をしていると、うしろから"Excuse me?"と呼びかけられた。

ややいぶかしげにふりむくと、女の人が手に紙切れを持って突っ立っている。話を聞いてみると、何でもここいらの教会で合唱会だかなんだかがあるとかで、その教会はどこかってことだったんだけど、ここいらには教会はいくつもあるから、たんに「教会」って情報だけでは分からんし、それに、何だってレジにいる明らかに現地人な彼に聞かんのだ。

うす曇りで、肌ざむい。そして、連日の睡眠不足が祟ったのか、思いのほか長時間寝てしまう。ゆえに、メールやRSSの記事配信がめったくそたまっており、それの処理にことのほか時間を取られうんざりするが、よくよく考えてみると、それらの処理時間は、実質いつもそれらを分散処理している時間の合算と変わらないわけで、それほどうんざりする事態でもない。というか、購読している学術誌2誌(Pacific Philosophical QuarterlyおよびStudia Logica )が最新論文をべべべっと配信してきており、それらの消化(各論文のアブストラクト読みと、そのなかで気になったもののスキミング)に時間を取られた。ともあれ、これから文献読みと原稿書きに明け暮れるいちにちのはじまり。今日もまた、いそがしい。

雪もほとんど溶け、上着を着たままいろいろと活動的にしていると汗ばむくらいの陽気になってきた。こうなってくると少しはゆっくりしたいものだが(そして、そういう欲求が生じるであるであろうことを見こしてか、Spring Breakなるものが近々あったりするのだが)、そうは問屋が卸さないわけで、今日学部生と院生をまじえてくっちゃべってるときにも、学部生は「Spring Breakにどこそこに旅行に行くんだ!」とかそういうノリなんだけど、われわれ院生は「とてもじゃないけどそんな余裕ないよね……」という溜息まじりな感じで、じじつ、Spring Break明けにはプレゼンテーションやらペーパーの提出がぞぞぞっとあって、そうでなくとも1週間に読まなければいけない本(論文、にあらず。それはそれで別カウント)がつねに6冊とかあるってどういうことよ、と思いもするが、とりあえず窓を開け放って、来るべき春の雰囲気なんぞを感じるだけは感じよう。

てなぐらいにものすごい濃霧なんですが、これじゃあ買い物とか図書館にも行けないなあ。

そしてこれからが地獄。

また一難、という表現がぴったりというふうに、論文1本書き終えたら、すぐさま次のやつの執筆準備に取りかからなきゃ段取り的にきびしそうな高負荷っぷりなわけですが、これは多分に意図的な高負荷で、このように切れ目なしに各種の課題を雪崩れさせることが、研究者ぢからを涵養する、のかもしれませんたぶんおそらくもしかして。

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